初めての沖縄ひとり旅(1日目-4)焦る国際通りの夜

本日のお宿へチェックイン

アメリカンビレッジで御目当てのお土産を購入出来なかった僕は、ひとり旅の最大イベントである国際通りの夜を支える、松山のホテルタイラさんにチェックインします。

昭和50年創業の趣きのあるホテル。男のひとり旅に豪華な設備やアメニティは不要なのです。つまりはそうゆうことなのです。

https://www.jalan.net/yad310743/

松山という街をあまりよく考えずに予約したのですが、簡単に言うと歓楽街。チェックインしたのは18時頃、日没が進むにつれ粛々と夜の気配がムンムンと漂ってます。

この頃はキャッチのお兄さんが全然いてOKな時代。出勤していく黒服のお兄さん達を窓から眺めながら漂ってくる夜の気配にワクワクしながら少し休憩します。

ここで旅の予定表カモン!

19:00-19:30 宿泊先移動とチェックイン(松山)
19:30-21:00 民謡居酒屋で夕食
21:00-23:00 現地のバーとか締めの沖縄そば
23:00- 就寝

メインは沖縄音楽を演奏してくれる居酒屋へ行きたいと思います。現地の皆さまや観光客と共に歌って踊って楽しい夜にしたいです。今回は行きたいお店を珍しく事前リサーチしてたので向かうことにします。

夜の久茂地川と自己との戦い

松山から国際通りまで徒歩10分くらいなのでゆっくり散歩しながら向かいます。静かな久茂地川沿いをゆっくりと歩くと、国際通りの賑やかさを感じつつゆったりした雰囲気も感じられてリラックスした散歩ができます。

無計画の僕がめずらしく事前に調べてたお店、あっぱりしゃんさんです。食べログの評価だけの選定基準で恐縮なのですが、「地元民に愛されるお店」というキーワードをもとに現地の方と触れ合いたい気持ちでいっぱいの僕はウキウキしながら向かいます。

少し道に迷いながらお店の前に到着。
あっぱりしゃんさんは入口が一階でお店自体は二階にあります。二階の窓からは楽しそうな声が聞こえてきますが、残念ながら中の様子はわかりません。お店の入口を目にした瞬間、そして僕は自分の中に眠る重要な個性に気づいてしまいます。


人見知り。


今気づくなよって感じなのですが、そもそも1人で居酒屋入ったことないし、今さらだがどう過ごし方がわからない。黙ってお酒を飲むのか?常連客ばかりの店内で浮いてしまったらどうしよう。観光客なんか来るんじゃない。そう思われたらどうしよう。ワクワクした気持ちが一気に萎んでいきます。

入口前をウロウロしながら葛藤します。ひとり旅だからこそ出来る経験と飛び込むべきではないか。心を落ち着かせようとするも、二階から聞こえる賑やかな声が一層その気持ちを抑えつけます。

やはり入れない。チキンハートどころか鶏になったようにそそくさと足早に夜の国際通りに逃げていく男の姿がありました。

夜の国際通りへ逃亡

さてどうしよう。。

松尾あたりから国際通りに合流し通りを行ったり来たり。楽しそうな観光客に紛れながら急に行き場を無くしてしまった男の姿がありました。

そもそも何故常連客と仲良く出来る前提だったんだろう。相手からの話しかけ待ちの受身だったんだろうか。沖縄に行けることだけのテンションで組み立てたプランで気が大きくなってしまったんだろうか。自分のバカ。

一度逃げてしまうと立ち向かうのが難しい。どのお店に入ることもためらってしまう。沖縄民謡に合わせて歌って踊る?アホか。自分に嫌気が差しながら国際通りを行ったり来たり。これは仕事の出張時と同様ホテルでコンビニ飯かな。トホホ。

そんなことを考えてると、あるお店の前でお姉さんが声をかけてくれる。

「空いてますよ。どうですか?ライブもありますよ。」

そういば、行ったり来たりしてる時も声をかけてくれた。
お店を入るきっかけを見失っていた僕にとってはキラキラ輝いて見えるほどの救いの手。しかもライブがあるみたい。歌って踊れないかもしれませんがここで飛び込めないのであれば一生何もできない。意を決して入店します。それでも、

「そんなに言うなら。。まあ、ちょっとだけやで・・・」

みたいな態度で入店します。何なんだこいつは。それが僕です。仕方がありません。心の中では半泣きでした。

こんな愚かな男を向かい入れてくれた波照間 国際通り店さん!本当にありがとうございました。感謝してもしきれません。開店直後のお店で他のお客さんがまばらな中、カウンターに腰掛け一安心することができ、すでに疲れ切っておりますが、楽しむ気持ちになっておりました。これから夜の時間を楽しむことにします。

※ちなみにあっぱりしゃんさんは、仕事で沖縄に行った際にひとりで訪問リベンジ出来ました。口コミの通り素敵なお店でしたのでぜひ行って欲しいです。

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初めての沖縄ひとり旅(1日目-5)孤独を背負う国際通りの夜